【2025年版】ランサムウェアって結局なに? 知っておきたい被害と備え方
最近「ランサムウェア」という言葉を耳にする機会が増えてきました。ニュースでも「大手企業が攻撃を受け業務停止に…」といった報道が後を絶ちません。
でも改めて「ランサムウェアって具体的に何?」「自社に関係あるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
1. ランサムウェアって何?
ランサムウェアとは、社内PCやサーバのファイルを勝手に暗号化して「元に戻してほしければお金を払え」と脅すウイルスのことです。
“Ransom(身代金)+Software(ソフトウェア)” の造語で、ここ数年で急激に被害が増えています。
メールの添付ファイルや怪しいリンク、脆弱なリモート接続から入り込むのが典型的なパターンです。

2. 被害の実態
「うちは中小企業だし狙われないでしょ?」と思われがちですが、実は狙われやすいのは中堅・中小企業です。理由は「大企業ほどセキュリティ投資がされていない」「でも止まると困るデータが多い」から。
さらに、大手企業と取引のある中小企業は“狙いやすい入り口”として攻撃対象になりやすく、不正アクセスの踏み台にされてしまえば取引先に被害が及び、最悪の場合は損害賠償につながるリスクもあります。
- 米国では2025年、ランサムウェア攻撃が前年比146%も増加(特に製造業・医療・ITが標的に)
- 医療大手DaVitaは攻撃で270万人の個人情報が影響、復旧費用は1,350万ドルにのぼったとの報道も(Reuters)
- 平均的なランサムウェア被害の復旧コストは185万ドル(約2.8億円)に達すると言われています(VikingCloud調べ)
さらに厄介なのは、一度被害に遭った企業の3割が再び狙われていること(ITPro調べ)。「身代金を払ったのにデータが戻らない」というケースも珍しくありません。

3. 法人が狙われる理由
- 顧客データや設計図など「換金性のあるデータ」を持っている
- 一度止まると業務や取引に大きな影響が出る
- セキュリティアップデートや教育が後回しになりがち
つまり「お金を払ってでも業務を再開せざるを得ない」と攻撃者に思われてしまうんですね。
4. まずできる基本対策
- OSやソフトは常に最新にアップデート
- 権限は必要最小限に
- 社員向けに「怪しいメールは開かない」教育
- 多層的なセキュリティ(EDRやUTMなど)
ただし、これらをすべて徹底しても「100%防ぐ」のは難しいのが現実です。
5. 感染しても業務を止めないために
ここで重要なのが バックアップ です。
BCP(事業継続計画)という言葉がありますが、ランサムウェア対策もまさにその一環。
- 感染前の状態に戻せるスナップショット
- 社内とは別の場所にデータを置く「多重バックアップ」
- 復旧のテストを定期的にしておくこと
「防ぐ」より「復旧できるようにしておく」ほうが、実は確実で現実的なんです。
6. まとめ
ランサムウェアは今や大企業だけでなく、中小企業・医療機関・製造業まで幅広く狙われています。
予防策と同じくらい、“復旧手段を持っておくこと” が大切です。
そのための選択肢のひとつが NAS(ネットワークストレージ)。
特に Synology NAS なら、
- スナップショットで感染前にすぐ戻せる
- クラウドや拠点間と連携してデータを二重化できる
- セキュリティや権限管理の仕組みも充実
といった特徴があり、実際に多くの法人で導入が進んでいます。
さらに、Synology の「イミュータブルスナップショット」を活用すれば、ユーザー自身や攻撃者が管理者権限で消去・改ざんしようとしても保護された状態を維持できます。
「バックアップを取っていたのに最後に削除されてしまった」という事態を防げるため、より確実なランサムウェア対策として注目されています。

「もし感染しても業務を止めない仕組み」 をつくるために、今のうちからバックアップ環境を検討してみてはいかがでしょうか?
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