ZabbixのSynologyテンプレートでNAS監視を始めよう

目次

はじめに

ファイル共有やバックアップ、仮想環境のデータストアなど、企業システムの中心として採用されることが増えている Synology NASですが、安定運用のためには日々の状態を把握し、異常を早期に検知する監視体制が欠かせません。

今回は、監視ツールとして高い人気を誇る Zabbix ZabbixのSynologyテンプレート を活用し、簡単かつ効果的にSynologyを監視する方法をご紹介します。

Synology監視にZabbixを使う理由

Synologyには標準で「リソースモニター」や「通知」機能がありますが、
複数台管理・システム統合監視・アラートの一元化を考えると、Zabbixと連携するメリットは大きいです。

ZabbixでSynologyを監視するメリットとして、、、

  • 複数NASを統合監視できる(SynologyでもCMS機能により統合管理は可能)
  • CPU/メモリ/ストレージの使用率を長期的に可視化
  • RAID劣化・ディスク異常などをリアルタイム通知
  • バックアップジョブやサービス状態などを細かくチェック
  • サーバー・ネットワーク機器を含む統合管理が可能
  • Zabbix公式テンプレートにより設定も簡単  
    などが挙げられます。

特にIT管理の規模が大きくなる企業では、Synology単体のログだけに頼るより、Zabbixで集中管理した方がトラブル時の原因特定が迅速になるという利点があります。

Zabbixで Synology を監視するための準備

1.Zabbix Serverの用意

Zabbix Server は以下のいずれかの方法で構築できますので、環境に合わせてご準備ください。

https://www.zabbix.com/download

  • Linux OSへのインストール
  • Zabbix Cloud
  • コンテナ版(Docker)
  • Zabbix Appliance(OVA/VirtualBox用) など

ハードウェア要件は下記から確認が可能です。
https://www.zabbix.com/documentation/current/jp/manual/installation/requirements

※本記事では Zabbix Server の詳細なインストール手順は割愛します。

2.ZabbixのSynologyテンプレートを入手

続いてZabbixのSynologyテンプレートをダウンロードをしていきます。
下記のリンクから「template_synology_diskstation_snmpv3」をクリックし、GitHubから「template_synology_diskstation_snmpv3.yaml」をダウンロードしておきます。

Synologyテンプレート
https://www.zabbix.com/jp/integrations/synology

3.SynologyテンプレートをZabbixにインポート

Zabbix管理画面から[データ収集] → [テンプレート] → [インポート]にて先ほどダウンロードした「.yaml」ファイルを指定します。
テンプレートが登録されたことを確認ができたら、Zabbix 側の準備は完了です。

4.Synology側でSNMPの設定

次に、監視対象のSynology NASにSNMPを有効化します。
監視対象のSynologyにログインして「コントロールパネル」→「端末とSNMP」→[SNMP]タブを開き、「SNMPサービスを有効にする」「SNMPv3サービス」にチェックを入れ、ユーザー名(Synology管理者)とパスワードを入力します。プロトコルはMD5を選択します。
必要に応じて暗号化方式(privacy mode)も設定できます。

5.ZabbixにSynologyを登録しテンプレートを適用

Zabbixの設定画面に戻り、[設定] → [ホスト] → [作成]から、「インターフェース」→ SNMP を追加、SynologyNASのIPアドレスを指定し、SNMPバージョンに「SNMPv3」を選択します。各項目を設定し「追加」を行うと、エージェントの状態が緑色で表示されますので、これでZabbixでSynologyを監視することが可能になります。

追加に成功し設定が問題なければ、エージェントの状態が緑色で表示されます。

グラフ・トリガーで Synology 全体を可視化

Synologyテンプレートでは、主に以下の項目が自動で収集できます。

  • CPU、メモリ使用率
  • ネットワーク帯域
  • ボリューム容量と使用率
  • ディスク状態/RAID劣化
  • 温度・ファン回転数
  • DSMバージョン
  • UPSの状態
  • SMB/NFS など主要サービスの稼働状態

さらに、異常値を検知するためのトリガーも多数用意されており、アラート運用を開始できます。

以下はZabbixでのグラフ一例になります。

■CPU使用率

■温度グラフ

まとめ

いかがでしたでしょうか。
Synology NASには「リソースモニター」「通知」「ログセンター」など便利な機能が揃っていますが、複数台の NAS やサーバー・ネットワーク機器などを同時に運用する環境では、Zabbix による統合監視のメリットは非常に大きい といえます。

弊社は国内に3社あるSynology一次代理店のうち、唯一の“Enterprise Partner”という代理店契約を締結しております。
名の通りエンタープライズ市場向けの販売・技術支援パートナーとしてSynology製品に関する高い専門知識、販売力、サポート体制を整えております。

また、ICT専門商社として長年サーバー・ネットワーク機器などのインフラ構築を手掛けてきた経験を活かし、
Synology 製品とあわせてZabbix Server用サーバーや仮想基盤のご提案 も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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