汎用PCIeスロットでNVMe U.2 SSDを活用! HPE ProLiant DL360 Gen10で認識検証

前回の検証から、人気のサーバーでNVMe SSDを試す
前回の記事「汎用PCIeスロットでNVMe U.2 SSDを活用!変換カード導入と2機種での初期検証レポート」では、PCI Express変換モジュールを使って、PRIMERGY TX1310M5上でNVMe SSDが認識できるか検証を行いました。
今回は、弊社でも特に人気の高いモデルの一つである「HPE ProLiant DL360 Gen10」で、同様にNVMe SSDが認識・動作するかを検証してみました。
HPE ProLiant DL360 Gen10は、Xeon Scalableプロセッサーをデュアルで搭載可能で、メモリも24スロット利用できるため、中古であってもリーズナブルな価格でハイスペックな構成が可能です。しかし、このサーバーのネックとなりがちなのがストレージ性能です。SATA SSDを搭載したとしても、速度には限界がありました。
これまで、お客様からNVMe SSDを搭載できるかというお問い合わせを多数いただいておりましたが、ProLiantシリーズは標準でNVMeポートを搭載していないため、ご要望にお応えするのが難しい状況でした。
そこで今回、このPCIe変換モジュールを使用することで、ボトルネックとなっていたストレージパフォーマンスを向上させることが可能か、実際に検証を行いました。
HPE ProLiant DL360 Gen10での検証結果
ご覧の通り、PCIeスロットへ変換モジュールを取り付け、NVMe SSDを搭載しました。

結果はどうだったでしょう? 驚くべきことに、Smart Storage Administrator(SSA)上でも問題なくNVMe SSDが認識されました。

今回は、前回のTX1310M5で使用した評価版Windows Server 2022がインストールされたNVMe SSDをそのまま搭載し、ブート可能かどうかも試しました。結果は良好で、こちらも問題なくブートすることを確認!
おなじみのベンチマークソフト「CrystalDiskMark」も実行したところ、前回のTX1310M5と同様に、PCIe Gen3 x4のパフォーマンスをしっかりと発揮できていることが確認できました。

これにより、データベースや仮想化など、ディスクI/O性能が求められるアプリケーションも、よりスムーズに運用できるようになるでしょう。
ご利用にあたっての注意点
ただし、本デバイスはメーカー非公式の製品として扱われる点にご留意ください。
長期的な運用や高負荷環境下での動作検証は未実施のため、基幹システムのようなクリティカルな環境でのご使用はお控えください。お使いになる場合は、必ずバックアップを取得した上で、ご自身の判断でご活用いただくことを推奨いたします。
NVMe搭載モデルのご案内と次回予告
今回検証に用いたNVMe SSDを搭載した中古 DL360Gen10モデルもご用意しております。詳細はお気軽にお問い合わせください。

Xeon Gold 6142 2.6GHz 16C/32T 2CPU
DDR4 Reg 32GBx4 128GB
SAS 300GB x2 RAID1
NVMe 7.68TB
1000T x4ポート 800W電源 レールキット付
当社 1年間保証
次回の記事では、HP ZワークステーションでのNVMe SSD利用検証についてご報告いたしますので、どうぞご期待ください!
