Synology ActiveProtectで実現する次世代バックアップ体制~紹介編~

目次

はじめに

サイバー攻撃や自然災害、操作ミスによるデータ損失は、もはや他人事ではありません。
とくに近年では、バックアップ自体が攻撃対象となり、復旧できないという深刻なケースが増えています。
いま求められるのは、攻撃対象にならない“守られるバックアップ”です。
Synologyが提供する「ActiveProtect シリーズ」は、オフライン運用にも対応した、信頼性の高いバックアップソリューションとして注目されています。

Synology社について

Synology Inc.(シノロジー)は、2000年に台湾・台北で設立されたグローバルIT企業で、ストレージソリューションをはじめ、バックアップ、監視システム、クラウドサービスなど、幅広いITインフラ製品およびサービスを提供しています。
代表製品であるNAS(ネットワークアタッチトストレージ)は、ファイル共有、データ保護、仮想化、監視システム、クラウド連携など、あらゆるビジネスシーンに対応可能なオールインワンプラットフォームです。
現在、Synology製品は世界100カ国以上で1,300万台以上の導入実績を誇り、SOHOから大企業、教育・公共機関まで幅広い分野で活用されています。

当社は国内に3社ある一次代理店のうち、唯一の“Enterprise Partner”という代理店契約を締結しております。
名の通りエンタープライズ市場向けの販売・技術支援パートナーとしてSynology製品に関する高い専門知識、販売力、サポート体制を整えております。

■国内唯一のEnterprise Partnerによるメリット
・ご購入前のご相談から導入・保守までを一貫支援

 製品選定のアドバイス、導入時の初期設定支援、各種設定サービスまで、すべてをワンストップで提供

・全国対応のオンサイト保守サポート体制
 法人および大規模案件向けに、迅速かつ柔軟なオンサイト対応を実施

・高い専門知識と提案力を備えた販売支援
 Synology製品に精通した技術者による製品選定・提案、導入支援、検証サポートの提供

Synology ActiveProtectとは

ActiveProtectは、Synologyが提供するオールインワンのバックアップ・アプライアンスで、オンプレミス・クラウド・仮想環境を問わず、企業内の多様なシステムのデータを一元管理・保護できるバックアップソリューションです。

特徴

①マルチプラットフォーム対応

SaaS(Microsoft 365)、仮想マシン(VMware vSphere/Microsoft Hyper-V)、物理サーバー(Windows/Linux)、PC(Windows PC/Mac)、ファイルサーバー(SMB/NetApp/Nutanix) 、 およびデータベース(Microsoft SQL/Oracle Database)に対する包括的なバックアップソリューションを提供。Active Protectを導入することで、追加ライセンス費用が不要となり、バックアップ運用にかかるコストを大幅に削減できます。

サポート詳細:https://www.synology.com/ja-jp/apm/1.0/software_spec/apm

②イミュータブル(不変性)とエアギャップによるランサムウェア対策

近年のランサムウェアは管理者権限を乗っ取り、バックアップデータさえも暗号化・削除することで、復旧を困難にするケースが増えています。このような被害を防ぐためには、バックアップデータの改ざんや削除を防ぐ「イミュータブルバックアップ」や、ネットワークから物理・論理的に切り離す「エアギャップバックアップ」の導入が重要とされています。しかしながら、従来のソリューションは高額であったり、LTOなど手間のかかる運用を必要とする場合もあります。Synology ActiveProtectであれば、こうした高度なセキュリティ機能を、コストと運用負荷を抑えながら実現可能です。

イミュータブルバックアップ

一定期間バックアップデータの変更や削除を一切できないように保護する仕組みにより、ランサムウェアや内部不正、誤操作などによるデータ消失や改ざんのリスクを大幅に軽減できます。

エアギャップバックアップ

ActiveProtectを論理的(ファイアウォールでのIPブロック/ネットワーク無効化)または物理的(HWシャットダウン)にネットワークから隔離することで、外部からの不正アクセスを遮断し、ランサムウェアなどの脅威からデータを保護することが可能です。

柔軟なスケジュール設定が可能

③高速バックアップ&自動検証

ソース側での重複排除機能により冗長データを削減し、高速なデータ転送を実現いたします。これにより全般的な帯域利用とストレージ消費が減り、業務影響を最小限に抑えます。

また、せっかくバックアップを取っていても、いざというときに復元できなければ意味がありません。
Synology ActiveProtectでは「バックアップ検証」の機能を通して、万が一のときにも確実に復元できるバックアップ環境を構築できます。

データ自己修復

エラーや破損したデータを検知し、自己修復機能でデータを修復することで、バックアップデータの完全性を保護します。

復元テスト

バックアップデータを自動的にActiveProtect内の仮想環境で復元して整合性を確認し、災害時のデータ復旧を確実にします。
さらに復元中にビデオを記録してバックアップの信頼性を確認することも可能です。

災害復旧訓練

上記の復元テストを管理者が手動で実施することにより、バックアップデータを効率的に復旧できるようにします。

④シンプルなラインナップ

ActiveProtectシリーズはサイジング済みの4モデル展開となります。
面倒なサイジングや選定の必要はなく、バックアップ容量によりモデルをご選択いただくだけで、構築に必要なパーツ(ストレージやRAM等)を全て組込んだ状態でお届けいたします。

1.これらの統計情報は、テレメトリーデータに基づいており、企業の利用度合いによって変動します。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
Synology ActiveProtectはVeeamが提唱する新しいデータ保護の考え方「3-2-1-1-0ルール *」にも対応した最先端のバックアップソリューションです。当社ではActiveProtectをはじめ、Synology製品の最適なご提案構築作業保守サポートをワンストップで対応しております。
検証機のお貸出し等も行っておりますので、バックアップのお悩み、ご検討がございましたらどうぞお気軽に当社までご相談ください。

次回は実際にActiveProtectを使用してバックアップの検証を行ってみたいと思います。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

Synology製品の3-2-1-1-0ルール対応
3 つのデータコピーを保護する: オリジナルデータ、バックアップ、および バックアップコピー。
2 つの異なるメディアにデータを保存する。
・災害復旧のために地理的に分離された 1 つのオフサイトコピーを維持する。
・ランサムウェア攻撃に耐性のある 1 つのイミュータブルコピーを保持する。
・バックアップ検証 と 定期的な復旧訓練 を通じて 0 エラーを達成する。

■お問合せ先
KSG株式会社 SS営業部
メールアドレス:ss@ksgnet.com
電話番号:03-3233-8002

引用:https://www.synology.com/ja-jp



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