【初心者向け】SynologyのRAIDタイプの変更について

目次

RAIDの種類と必要なストレージ本数

Synology NASでよく使用されるRAIDについては、以下の3つでございます。

RAID 1 必要本数・・・2本

同じデータを2つのハードディスクに同時に書き込む。

データが常に2つのディスクに複製(ミラー)されている。

片方のディスクが故障しても、もう一方からデータを読み出せるので安全性が高い。

容量は半分:2TBのディスクを2台使っても、使えるのは1台分(2TB)だけ。

RAID5 必要本数・・・3本

データを複数のディスクに分散して保存(ストライピング)。

各ディスクにはパリティ(復元用の情報)も保存。

1台のディスクが壊れても、残りのディスクとパリティ情報から復元できる

容量効率が良い:例えば、4TBのディスク3台なら、合計12TBのうち約8TBが使える(1台分がパリティになる)。

読み込みは速いが、書き込みはパリティ計算のために少し遅くなることも。

RAID6 必要本数・・・4本

データを分散して保存(ストライピング)。

2つのパリティ(復元情報)を使って、2台までの同時故障に対応できる

RAID5よりも安全性が高い

ただし、容量効率はRAID5より低い(2台分の容量がパリティに使われる)。

書き込み速度はRAID5より遅くなることがある(パリティが2つあるため)。

変更方法 ~RAID1→RAID5編~

※DS425+にて変更方法を記載致します。

製品の画像 DS425plus
DS425+
変更に際しての前提条件

DS425+ に 3 台以上のドライブが搭載可能(RAID 5 には最低3台必要)

現在の構成が RAID 1 で動作中

新しく追加するドライブが取り付けられている(空きベイに)

DSM(DiskStation Manager)が最新版であることを推奨

移行手順

STEP
新しいドライブを装着する

空きドライブベイに HDD/SSD を追加します

STEP
DSMにログイン → [ストレージマネージャー]を開く
STEP
[ストレージプール] を選択

RAID1で構成されているプールを選びます。

STEP
「操作」→「RAIDタイプの変更」を選択

表示されるメニューで、「RAID 5」 を選びます。

STEP
対象となる追加ドライブを選択

RAID5に追加する新しいドライブ(未使用のもの)を選択します。

STEP
確認画面で内容を確認し、「適用」をクリック

RAIDタイプ変更とドライブ追加が開始されます。

この作業中もNASは通常どおり使用可能ですが、パフォーマンスは低下します。

STEP
再構築が完了するまで待つ

これには 数時間~十数時間かかることがあります(HDD容量による)。

進行状況はストレージマネージャーで確認可能。

おわりに

いかがでしたでしょうか。引き続き、よくある質問の記事化を進めてまいりますので、

気になった事項について、更に知りたい!と思った方はぜひ弊社お問い合わせフォームより、ご連絡ください。

その他、気になる商品がございましたら下記ボタンからご覧下さい。

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