Synology NAS解説 第11回 ~High Availability 機能紹介~
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ビジネスを止めない。Synology 「High Availability」で実現する「止まらないNAS」の構築術として注目したいのが、
Synologyの「High Availability(SHA)」です。
2台のNASを冗長化し、万が一の故障時も数分でサービスを自動継続させるこの機能は、ビジネスの「止まらない」を支える最強の味方になります。今回は、SHAの仕組みとその圧倒的なメリットについて詳しく解説します。
「もし今、会社のNASが突然故障したら、業務はどうなるでしょうか?」
多くの企業にとって、データの中心であるNASの停止は、業務そのものの停止を意味します。バックアップがあればデータは守れますが、復旧までの数時間、あるいは数日間、社員の仕事がストップしてしまうリスクは避けられません。
今回は「High Availability」の設定方法をご紹介いたします!
※その他作成記事はこちらからご覧下さい。

Synology の機能 「High Availability」
High Availability どんな機能?
【2台のNASを合体させて、1台が故障してもサービスを止めないようにする仕組み】です。
仕組み:アクティブとパッシブのコンビ
・アクティブサーバー(主系): 普段、実際にデータの読み書きやアプリの動作を行う「現役」のNAS。
・パッシブサーバー(待機系): 裏側でアクティブサーバーと全く同じ状態を保つ「控え」のNAS。
※2台は「Heartbeat(ハートビート)」と呼ばれる専用のLANケーブルで直結されており、
常に「生きてる?」と生存確認を行いながら、リアルタイムでデータを同期しています。
故障した時:自動フェイルオーバー
もしアクティブサーバーが故障(電源断、基盤故障、LAN切断など)した場合、パッシブサーバーが瞬時に異常を検知します。
- 自動切り替え: パッシブが「自分がアクティブになる!」と宣言し、数分以内にすべてのサービスを引き継ぎます。
- IPアドレスの継承: ネットワーク上の住所(IPアドレス)もそのまま引き継ぐため、パソコンを使っている社員は、
サーバーが切り替わったことに気づかずに作業を続けられます。
これをフェイルオーバーと呼びます。
Synology High Availabilityの設定方法
~設定前の前提条件~
High Availability構成をとる場合には、同じ機種、同じディスク容量、
同じディスク本数のSynology NASが2台必要です。
LANポートが2つ以上ある機種で、LAN1をサービス用のLAN
LAN2をHigh Availabilityの同期専用LAN(Heart Beat LAN)として接続する必要があります。
また、固定IPアドレスでの設定が行われていることが前提となります。
~設定方法~

(アプリケーション一覧ボタン)をクリックし、[High Availability Manager]を開きます。

[ハイアベイラビリティクラスタを作成]をクリックします。

[High Availability]設定ウィザードが起動します。[次へ]をクリックします。

推奨されるネットワーク構成を確認し、[次へ]をクリックします。
※ネットワーク構成はお使いのモデルにより異なります。

クラスタインターフェースにサービスで使用するネットワークポートを入力
HeartbeatインターフェースにSynologyNAS同士をつなぐインターフェースを入力入力したら[次へ]をクリックします。
※LANポートが2つのモデルでは、LAN1をサービス用LAN、LAN2をハートビート用LANにする構成が一般的です。

[接続]をクリックします。

パッシブサーバーの管理者の[ユーザー名]を入力後、[→]をクリックします。
パッシブサーバーの管理者の[パスワード]を入力後、[→]をクリックします。

HAクラスタネットワーク設定を入力します。
HAクラスタは、1台目のSynology NAS、2台目のSynology NASを、
1つのSynology NASとして動作するように構成されます。
1台目、2台目のSynology NASに設定されているホスト名、IPアドレスとは別の設定を入力する必要があります。
入力後は、[次へ]をクリックします。

要件の検証が完了し、すべてにチェックが入ったことを確認後、[次へ]をクリックします。

設定確認の画面が表示されます。問題が無いかを確認し、[完了]をクリックします。

受動サーバー側のデータがすべて削除されることを確認し、
チェックボックスにチェックを入れ、[はい]をクリックします。

構築が完了するまでしばらくお待ちください。

同期はバックグラウンドで実施されますので、NASとしての利用の開始が可能です。
同期が完了するまでは一定のリソースがバックグラウンドで消費されます。
ステータスが正常となり、HAクラスタの構築は完了です。
構築が完了すると、元のSynology 2台目に設定したIPアドレスでは接続出来なくなります。
設定後の起動とシャットダウンの方法

HAクラスタを構成した後のシャットダウン等は、High Availability Managerから行います。
電源マークをクリックして、クラスターをシャットダウンを選択することで、
Synology NAS1台目、2台目共にシャットダウンが行われます。
電源を投入する場合には、2台を同時に電源ONします。
電源投入のタイミングが5分以上ずれてしまうと、電源ON側のマシンから停止マシンに対し
Wake On LANによる起動要求が実行されてしまうため、
少なくとも起動のタイミングは5分未満となるようにして下さい。
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