【2025年 最新版】コア数が大量に必要ならAMD EPYC搭載サーバーがおすすめ!
近年、サーバー市場ではAMD EPYCプロセッサが注目を集めています。特にコア数が大量に必要なアプリケーションにおいて、EPYCが選ばれる理由をご紹介します。

今、何故EPYCがサーバーに求められているのか?
1. 圧倒的なコア数とスレッド数
AMD EPYCは、現在(2025/4)の最新モデルは第5世代 (コードネーム「 Turin 」) となります。9965では1CPUで192コア、384スレッドを持つモデルがあります。しかもTDPは500Wなので、あえて2CPUを搭載する必要もありません。この膨大なコア数により、データベース、大規模な並列処理、仮想化やクラウドコンピューティングなど、マルチタスク性能が求められる環境で圧倒的な処理能力を発揮します。特に、仮想化環境では多くのVM(仮想マシン)を効率的に運用できるため、サーバーのリソースを最大限に活用できます。
2. ベストなコストパフォーマンス
EPYCは高性能なプロセッサでありながら、同じ価格帯のIntel Xeonプロセッサと比較して、コストパフォーマンスが優れていることが多いです。特に、大量のコアが必要なワークロードの場合、EPYCを採用することで、より少ないコストでより多くの処理能力を得られます。企業にとっては、初期投資を抑えつつ、生産性を向上させる大きなメリットがあります。
3. 優れたメモリ帯域幅
EPYCプロセッサは、DDR5メモリをサポートし、メモリ帯域幅が広いため、大量のデータを迅速に処理できます。この特性は、データ分析や大規模なビッグデータ処理において非常に重要です。広いメモリ帯域幅により、データのボトルネックを軽減し、スムーズなパフォーマンスを実現します。
4. 高いI/O能力
EPYCはPCIe 5.0をサポートしており、次世代のストレージやネットワークアダプターと組み合わせることで、驚異的なI/O速度を享受できます。これにより、データストレージの高速化が図れ、高速なデータ転送が必要なアプリケーションで効果を発揮します。また、クラウド環境やハイブリッドクラウドシステムにおいても、この可変なI/O能力はメリットとなります。
5. セキュリティ機能の強化
EPYCプロセッサは、ハードウェアベースのセキュリティ機能を備えています。例えば、セキュアエンクレーブ技術により、機密性の高いアプリケーションやデータのセキュリティを強化できます。これらの機能は、データ漏洩やサイバー攻撃に対する防御策として重要です。また、これにより業界のコンプライアンス要件を満たす助けにもなります。
当店でのEPYC搭載お薦めサーバー
xFusion社の1Uサーバー「Fusion Server 1258H V7」をご提案いたします。

- シンガポールに本社を構え、マレーシアの工場で製造のグローバルサーバーメーカーです
- 日本法人は日比谷にオフィスを構えています。
- 圧倒的なコストメリット。特に大容量メモリ搭載時のコストは圧倒的です。
- 幅広いカスタマイズ。CPU、メモリ、HDD/SSD/NVMe、NIC、RAID、最大7年の保守など用途に合わせて選択できます。
- 故障率の圧倒的低さ。万が一のときも全国訪問修理対応。
- 優れた管理ツール。標準搭載の管理ツール「BMC」は他社サーバーでは有料のリモートコンソールやバーチャルドライブを無償で搭載。データセンターへ設置後でもOSのインストールが可能です。
お薦めモデルのご紹介

CPU:EPYC 9334 2.7GHz 32コア64スレッド 1CPU
メモリ:128GB (32GBx4枚)
HDD:SSD 1.92TB x2 RAID1
保証期間:3年間訪問修理
価格:¥1,298,000(税込み)

CPU:EPYC 9654 2.4GHz 96コア192スレッド 1CPU
メモリ:512GB (64GBx8枚)
HDD:SSD 1.92TB x2 RAID1
保証期間:3年間訪問修理
価格:¥2,178,000(税込み)

CPU:EPYC 9754 2.25GHz 128コア256スレッド 2CPU
メモリ:512GB (64GBx8枚)
HDD:SSD 960GBx2 + NVMe 3.84TB
保証期間:3年間訪問修理
価格:¥4,158,000(税込み)
用途に合わせてカスタマイズを行いたい場合は、こちらのBTOサイトをご用意しております。
番外編:AMD EPYC vs. Intel Xeon: メリットとデメリット
性能比較 | EPYC 9005世代 | Intel Xeon 6世代 | 選定ポイント |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Zen 5 アーキテクチャ 高性能と高密度を両立 | Sierra Forest E-core (効率コア) Granite Rapids P-core (性能コア) 異なるコアタイプで特定のワークロードに最適化 | CPUの根本的な設計思想と微細化技術。電力効率や性能の土台となります。IntelはEコア/Pコアで戦略を分けています。 |
最大コア/スレッド数 | 最大192コア/384スレッド | Sierra Forest 最大144Eコア/144スレッド Granite Rapids 最大128Pコア/256スレッド | 大規模な並列処理や仮想化環境でのVM集約率に直結します。コア数とスレッド数のバランスがワークロードに合うかを確認。 |
メモリ DDR5 | 最大12チャネル | 最大12チャネル | メモリ帯域幅と容量は、データベース処理やHPC、仮想化など、メモリを多用するワークロードの性能を大きく左右します。 |
PCI-E レーン | PCIe Gen5 (最大128レーン) | PCIe Gen5 (最大136レーン) | 高速なNVMeストレージやGPU、ネットワークカードなどの拡張カード接続に重要です。将来的な拡張性や高帯域I/Oの必要性を考慮します。 |
消費電力 | 高いワットあたりの性能を維持。 電力効率と高性能の両立。 | Sierra Forest: 卓越した電力効率を最重視 (高密度データセンター向け) Granite Rapids: 絶対性能を最重視しつつ、幅広いTDPレンジに対応 | 運用コスト(電気代)とデータセンターの冷却能力に直結します。特に大規模導入では、TDPとワットあたりの性能が重要です。 |
最適なワークロード | HPC、AI/ML、仮想化、データベース、エンタープライズアプリケーション 高いIPCと多コアのバランス、優れた汎用性 | Sierra Forest 高密度コンピューティング、クラウドネイティブ、スケールアウト、AI推論、メディア配信 Granite Rapids: HPC、AIトレーニング、データベース、汎用エンタープライズ | 自社の主要なワークロードがどちらのCPUの特性に合致するかを見極めることが最も重要です。Intelは用途別にCPUを分化させている点が特徴です。 |
弊社の忖度ない意見 | 高コアモデルであればEPYC一択かと。消費電力が低い点と低コスト。1CPUであってもハイパフォーマンス。しかし、採用するメーカーが限られているため、スペック上で妥協していただく必要もある | HPE/DELL/FTI/SMCなどサーバーメーカーで幅広く使用されている。WindowsServerの標準ライセンス16コア以内で使用するならXeonで問題無し。 32コア以上であればトータルコスト面でEPYCに負けてしまう。 | 弊社では32コア以上のサーバーはEPYC、16コアであればXeonを主に提案しています。また、NVMeを多く搭載するならEPYCの2CPUを使用。 |
AMD EPYCのメリット
- 高コア数、スレッド数:EPYC9965は192コア384スレッド。Xeon6を圧倒します。
- 消費電力が低い。EPYC9965はTDP最大500W。Xeonで192コアを搭載した場合と比較して半分です。
- 優れたコストパフォーマンス
- 広いメモリ帯域幅
- 高いI/O能力
- セキュリティ機能の強化
AMD EPYCのデメリット
- 一部の特化型ワークロード(例:特定のソフトウェア)がIntelに最適化されている場合がある
- 採用するサーバーメーカーが少ないため、ラインナップも限られてしまう。
- 社内のサポート体制がXeonに比べると整っていない場合も。
Intel Xeonのメリット
- 長年の市場実績と広範なサポート体制
- 採用メーカーが多いことから、採用サーバーのラインナップが豊富にある。
- 一部の特化型アプリケーションでの最適化
Intel Xeonのデメリット
- 同価格帯でのコア数が劣る場合が多い
- コストパフォーマンスが優れていない点がある
- 消費電力が高い。6900PクラスはTDP400W~500Wとなるため、2CPU搭載では水冷が推奨されるためコスト増となる。
結論
コア数が大量に必要な環境では、AMD EPYC搭載のサーバーが非常に効果的であることが分かります。高い性能とコストパフォーマンスを必要とする企業にとって、EPYCは強力な選択肢となるでしょう。それぞれのニーズに応じて、EPYCとXeonの選択を検討してみてください。