仮想化環境の共有ストレージ、コストと性能で悩んでいませんか?Synology NAS iSCSIで解決!


企業のITインフラにおいて、仮想化技術は今や欠かせない存在です。しかし、仮想化環境を安定稼働させる上で悩みの種となるのが、共有ストレージの選定ではないでしょうか?

「専用のSANストレージは高価すぎる…」
「でも、安価なNASでは性能が心配…」

多くの方がこのようなジレンマを抱えていることと思います。実際、HPE MSAシリーズのような専用SANストレージは、その安定性と高性能で魅力的な選択肢です。

しかし、「Synology NAS」をiSCSIターゲットとして活用することで、コストと性能の最適なバランスを実現し、これらの課題を解決できることをご存知でしょうか?

今回は、Synology NASを仮想化共有ストレージとして導入するメリットと、目的別のモデル選びについてご紹介します。

Synology NASをiSCSIターゲットとして使う共通のメリット

Synology NASは、単なるファイルサーバーではありません。高機能なOS「DSM(DiskStation Manager)」を搭載し、iSCSIターゲットとして仮想化環境の共有ストレージとして優れた能力を発揮します。

  1. 優れたコストパフォーマンス:
    専用SANストレージと比較して、圧倒的に初期導入コストを抑えられます。
  2. 管理のしやすさ:
    直感的で分かりやすいDSMのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で、ストレージのセットアップから運用、監視までが簡単です。専門的な知識がなくても運用しやすいのは大きな魅力です。
  3. 多機能性:
    iSCSIターゲットとしてだけでなく、通常のファイル共有NASやバックアップサーバー、監視システムなど、1台で多様な役割をこなせます。
  4. 既存ネットワークの活用:
    iSCSIは標準的なEthernetネットワークを利用するため、既存のネットワークインフラをそのまま活用でき、新たな設備投資を抑えられます。
  5. 堅牢なデータ保護:
    スナップショット機能やレプリケーション機能、高可用性(HA)構成など、仮想マシンデータの保護や事業継続に役立つ機能が充実しています。

設定方法は下記Synology社のナレッジセンターに御座いますので一読願います!

どちらを選ぶ?2つのSynology NAS提案

お客様の仮想化環境の要件に合わせて、私たちは主に2つのSynology NASモデルをご提案しています。

1. 【コスト重視・大容量向け】SATA HDD搭載モデル

主にSynologyの汎用的なNASモデル(例:Plusシリーズ、XS/XS+シリーズ)にSATA HDDを搭載した構成です。

  • こんな環境に最適:
    バックアップ用ストレージ、開発・テスト環境のVM、ログデータ保管、アクセス頻度の低いコールドストレージなど、容量が最優先で性能要求がそれほど厳しくない仮想マシン。
  • メリット:
    • 圧倒的な導入コスト: TBあたりの単価が非常に安く、初期投資を大幅に抑えられます。HPE MSAで同容量を確保しようとすると、予算が跳ね上がることが多いでしょう。
    • 大容量の実現: 非常に大きな容量を安価に構築でき、将来的なデータ増加にも対応しやすいです。
  • デメリット:
    • 性能は控えめ: ランダムI/O性能やスループットはSSDに劣るため、データベースやVDIなど、常に高速アクセスが必要な基幹システムには向きません。
    • I/Oボトルネックの可能性: 多数の仮想マシンが同時に高頻度でアクセスすると、性能ボトルネックになる可能性があります。

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2. 【性能重視・高速IO向け】SSD搭載オールフラッシュモデル(Synology FlashStation)

Synologyの高性能モデル「FlashStation (FSシリーズ)」にSSDを搭載した構成です。

  • こんな環境に最適:
    データベースサーバー、VDI(仮想デスクトップ基盤)、Webサーバー、基幹システムなど、低遅延と超高速なI/O性能が不可欠な仮想マシン。
  • メリット:
    • 圧倒的な高速I/O: SSDの特性を最大限に活かし、仮想マシンが求める高速なランダムI/Oに安定して対応します。多数のVMが稼働しても快適なパフォーマンスを維持。
    • 低レイテンシ: アクセス遅延が極めて少なく、アプリケーションの応答性を劇的に向上させます。
    • エンタープライズ機能: データ重複排除や圧縮など、SSDの効率的な運用を支える機能も充実しています。
  • デメリット:
    • 導入コストが高い: SATA HDDモデルと比較するとTB単価が大幅に高くなります。ただし、HPE MSAのような専用SANストレージのオールフラッシュモデルと比較すると、コストパフォーマンスで優位に立てるケースも多いです。
    • 容量単価が高い: 大容量を確保しようとすると、総コストが跳ね上がります。

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HPE MSAシリーズとの比較ポイント

HPE MSAシリーズはストレージ専用機として安定性と高性能を誇りますが、Synology NASには異なる強みがあります。

比較項目Synology NAS (iSCSI)HPE MSA 2070シリーズ
初期導入コスト非常に優位 (特にSATA HDDモデル)高価になる傾向(MSA専用SAS)
管理の容易性DSMによる直感的なGUIで容易専門的な知識が必要な場合がある
多機能性NAS機能、iSCSI、その他サーバー機能を兼ねるストレージ専用機。NAS機能は無し
既存インフラEthernetベースで活用しやすいSAN(FC)環境、iSCSI 10Gb構築が必要
データ保護スナップショット、レプリケーション、HA機能が充実専用の高度なデータ保護機能が充実
性能(HDD) 低速 / (SSD) 高速・低遅延(HDD/SSD) 高速・安定。大規模I/Oに最適化されている
サポート体制KSG オリジナルサポート完備グローバルなエンタープライズサポート体制

まとめ:最適な共有ストレージ選びはワークロードと予算で決まる

Synology NASをiSCSIターゲットとして活用することは、仮想化環境の共有ストレージにおいて、コスト削減と性能向上を両立させる非常に有力な選択肢です。

  • とにかくコストを抑えて大容量を確保したい、あるいは性能要求が低いバックアップや開発環境であれば、SATA HDD搭載モデルが最適です。
  • データベースやVDIなど、絶対的な性能と低遅延が求められる基幹システムには、SSD搭載オールフラッシュモデルが最高のパフォーマンスを発揮します。

HPE MSAシリーズも素晴らしい選択肢ですが、Synology NASはコストメリット、管理のしやすさ、そして多機能性で、お客様の課題解決に貢献できることでしょう。

貴社の仮想化環境に最適な共有ストレージはどれか? ぜひ私たちにご相談ください。お客様の具体的なワークロードや予算をお伺いし、最適なSynology NASソリューションをご提案いたします。

Synology NASソリューション詳細はこちら!



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