【導入事例】業務拡張期の基盤刷新
背景・課題
ある情報処理部門では、従来利用していたサーバが負荷ピーク時に処理が遅くなる、ディスク障害が発生しやすくなる、保守コストが上昇する、といった問題を抱えていました。
特に、月末のデータ集計や夜間バッチ処理で時間がかかることがネックになっており、処理時間の短縮と安定稼働が喫緊の課題となっていました。
採用機種・構成

選定された機種は DELL PowerEdge R640(中古・otto認定品)。主な構成は以下です:
- CPU:Intel Xeon Gold 6142 ×2(合計16コア)
- メモリ:64 GB
- ストレージ:1.2 TB ×3(SAS HDD または混在構成)
- RAID コントローラ:H730p
- 保証:90日間保証付き
この構成を基盤に、仮想化基盤や業務アプリケーションサーバ、DBサーバとして運用を始めました。
導入効果/改善ポイント
項目 | 導入前 | 導入後 |
---|---|---|
平均応答時間 | 250–300 ms 程度 | 100–150 ms 程度に改善 |
夜間処理時間 | 約2時間を超えることも | おおよそ1時間~1時間30分前後に短縮 |
障害対応回数 | HDD 故障など年1〜2件 | 導入後半年間で故障ゼロ(交換対応不要) |
運用コスト | 保守・交換対応工数高 | 安定稼働により作業頻度/コスト低下 |
特に「夜間処理時間の短縮」は、他システムのメンテ時間と重ならない運用時間の余裕を生み、全体的な業務効率が向上しました。
導入時の工夫・注意点
- 中古認定品を選ぶことで、初期投資を抑えつつ適正な保証(90日)を確保
- RAID の冗長構成を採用し、ストレージ故障に備えた設計
- 予備ディスクや交換用部品をあらかじめ揃えておき、障害発生時のダウンタイムを最小化
- 導入直後はリソース監視を強化し、CPU/I/O ボトルネック発生箇所を逐次チューニング
コメント(仮想)
「旧環境ではピーク時にユーザーから“遅い”とクレームが出ることもありましたが、この構成にしてからレスポンスが安定し、利用者からの評価も向上しました。 また、運用負荷も軽くなり、夜間対応の負担も減りました。」